リンパ浮腫
当院では開院以来、がん治療の手術で、リンパ節を切除することで発症する、
リンパ浮腫の治療を行っております。
リンパ浮腫はこのような病気です
リンパ浮腫とは、血管の中を流れる血液中の水分が、
細胞や組織の間に過剰に溜まり滞った状態です。
原因はリンパ節やリンパ管の発育不全、または、乳がんや子宮がん、
前立腺がん等の手術でリンパ節の切除や放射線療法の
後遺症によるものです。
リンパ浮腫の治療法
当院では、ドイツのフェルディクリニックの治療法に基づいた
複合的理学療法にて、患者さんひとりひとりの症状にあった
治療を行ないます。
(1)皮膚のケア
リンパ浮腫の患部は乾燥しやすく、免疫力が低いために、
細菌などに感染しやすい状態です。
最も怖いのが蜂窩織炎で、発症すると浮腫が悪化します。
保湿クリームによる皮膚のケアと日常生活においても、すり傷や
火傷、虫に刺されないように注意する必要があります。
(2)医療徒手リンパドレナージ
ドレナージとは、排出、排液という意味です。
リンパドレナージとは、浮腫によりむくみの出た患部を、
手のひら全体でゆっくりとしたやわらかいマッサージを行い、
滞ったリンパ液を正常なリンパ節に誘導していく徒手療法です。
(3)圧迫療法
マッサージにて改善されたむくみの状態を維持し、さらに改善していく為に、
弾性包帯や弾性ストッキングを着用します。
圧迫した状態で、軽い運動をしていただくと更に効果的です。
リンパ浮腫の治療で一番重要なのは毎日のセルフケア
当院では、ご自宅で毎日やっていただくセルフケアの指導も行います。
*初診時には、担当医の診療情報提供書をご持参下さい。
治療費
初診料 3,300円
施術料
上肢片側 60分程度 7,700円
下肢片側 80分程度 9,900円
両側 100分程度 12,100円
(弾性包帯、スリーブ、ストッキング及びその他諸費用は
別料金となります)
リンパ浮腫治療のための弾性着衣等の費用の一部を、
健康保険の保険者より療養費として受給することができます。